2021.12.13
会食太りに、もう負けない。冬の寒さが運動効果を高めてくれる
何かと会食が増えるこの季節。ところが寒いとつい自宅にこもってしまい、運動やウォーキングをさぼりがちです。気がついた頃には、お腹周りがサイズアップなんてことも…。それとは裏腹に、肥満解消などにも向いているとされているのが冬の運動です。暴飲暴食に負けないように。寒い時期だからこそ、運動を続けたくなる理由がありました。
冬の時期に運動するメリット
寒い日には、からだが寒さに耐えようとするために、エネルギー燃焼により体温を調節しています。こうした体温調節の機能によって、冬の間は基礎代謝が高まります。それこそが、寒い冬にこそ運動が向いている理由です。また大きく2つのメリットが挙げられます。
(1)基礎代謝の向上
冬はエネルギーを燃焼させる体温を調節する機能によって、基礎代謝が高くなり寒さに耐えられるからだへと変えていきます。
(2)エンドルフィンの増加
幸せホルモンとも呼ばれる脳内で分泌されるエンドルフィンは、おいしさを感じたり、目標を達成したとき、一定のストレスがかかったときなどに分泌されます。寒い冬においては、体温を保つために、からだをいつも以上に働かせることで、エンドルフィンの生成がふだんの運動時よりも増加するそう。
そのため冬の運動は、ほかの季節よりも運動機能の向上やダイエット効果に期待ができると言われています。
寒い日の運動で注意すべきこと
寒い日は、どうしても室内外の気温差が大きくなります。そのため、急激な運動や負荷をかけすぎると、脳や心臓に負担がかかってしまいヒートショックの原因に。また血圧の上昇につながることから、人によっては心筋梗塞や脳卒中の危険性も。
こうしたリスクを回避していくためにも、運動の際には、次の点に注意することが大切です。
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水分補給をこまめにとる
冬場は空気が乾燥しやすいため、気づかない間に身体から水分が失われがち。すると血液の流れが悪くなり、高齢者など高血圧といった持病をお持ちの方は、脱水を起こしやすくなるため、特に意識して水分摂取を行なうことが大切です。
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ウォームアップとクールダウン
特に冬場の寒時期には、ウォームアップで体温を徐々に上げれば、安全に運動することにつながります。運動後のクールダウンでは、運動によって筋肉にたまった血液を正常に心臓に送り戻すことで、貧血状態を予防や疲労物質の乳酸を筋肉から取り除く効果なども。
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体温調整を考えたウェアを選ぶ
運動するとからだが温まり、汗をかきやすくなるため、脱ぎ着できるよう薄手のウェアを何枚か重ね着しておくことがオススメ。吸汗、速乾素材など多機能のスポーツウェアやインナーの活用による防寒対策や、からだが冷えないように汗をこまめに拭き取ることも大切です。
ウォーキング前にも準備はしっかりと
軽いウォーキングだからと、冬の運動を侮ってはいけません。冬はやはり筋肉が収縮し硬くなりやすく、柔軟性の低下により筋肉や靭帯、腱などが損傷するなんてことも。そのため、十分なストレッチなどからだをならしてから、ウォーキングやジョギングに臨むようにしてください。
また気温が低いとはいえ、紫外線は常に照射され続けています。野外での運動中は、どうしても外で紫外線を浴びる時間が長くなってしまうため、冬でもしっかりと日焼け対策をしておきましょう。
※編集部オススメの日焼け対策グッズをご紹介しています。(夏場のウォーキングは気をつけるべきことがたくさん!安全に楽しむためのポイントやアイテムのご紹介)
すべての基本はウォーキングから
以上のようなことさえ気をつけていれば、誰でも始めやすいオススメの運動といえばやっぱりウォーキング。ウォーキングは有酸素運動なので、体内に酸素を取り入れることで内蔵の血流にも。その他の効果に関しては、過去の記事(美脚や骨の強化、やる気もアップ!?驚きのウォーキングの効果とは)でご紹介しているのでぜひご覧ください。
この冬、「寒いから」と投げ出さずに、「寒いからこそ」できる、運動不足や暴飲暴食などから起こるからだの解消に向かって。これからでも遅くはありません。少しずつでもからだを動かしながら、ぜひ健やかな新年を迎えましょう!
【参考文献】
厚生労働省e-ヘルスネット
国立循環器病研究センター ウェブサイト
地球環境研究センター ウェブサイト
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Text:TRAQ JOURNAL編集部